ヘア&フェイシャルサロン「Re+」代表
美容師歴22年。東京都板橋区で髪質&肌質改善を専門とするヘア&フェイシャルサロン「Re+(リプラス)」を運営しています。
東武練馬Re+(リプラス)の代表角谷は、中学生の頃からセルフカットをしていました。
もちろん、床屋さんや美容院で切ってもらった経験もたくさんありますが、42年間のトータルで見ると、セルフカット回数のほうが多いくらいです。
お客様に「自分でカットした」と言うと、驚かれることが多いので、今回はブロンドロング→マッシュショート→ショートレイヤーまで、セルフカット&カラーしたときの様子をお見せします。
過去3年間くらいはロングヘアにしていました。髪を長くしていた理由は、自分の髪で「実験」をしたかったからです。
こういったことをするために、髪を長く伸ばしていました。4番以外の実験内容は、かなりハイリスクなのが想像できると思います。
つまり、お客様の髪では試せないような際どいことを、自分の頭でやっていたわけですね。
人生の中で、これだけ髪を伸ばしたのは初めてでしたが、ロングヘアの人のリアルな気持ちが理解できました。
髪を扱う仕事の人間として、良い経験値を積めたと思っています。
こういった「ロングヘアの人の当たり前」を、身をもって学んだわけです。
分かっているつもりではいましたが、実際に経験すると「こんなにも大変なのか」と思わされますね。
ずーっときれいなロングヘアをキープしている女性のことを、心から尊敬します。それに、40~50代で髪質が弱く変化して、切りたくなる人の気持ちも実感できました。
ロングヘアから「とりあえず」で切った長さです。せっかくロングから切るので、耳が隠れる長さは残したいと思って、この長さ設定にしました。
髪色は、抜きっぱなしの金髪(17~18レベル)です。ムラシャンは、使用感があまり好みではないので、なるべく使いたくない派。
普通に乾かすとこのくらいのクセで、握りながら乾かすと、プロフィール写真のようなウェーブが出る髪質です。
マッシュっぽさを楽しみたかったので、ウェイト(重心)は低めに設定しました。
1ヶ月ほどマッシュショートを楽しんで、「もうちょい短くてもいいかな?」と思ったので、重心を上げました。
耳も半分くらいは出る長さ設定にして、全体的にコンパクトなシルエットです。
お客様から「後ろはどうやってカットしてるんですか?」と聞かれますが、合わせ鏡をしながら、ハサミもしくはレザーで切ります。
普段はヘアカラーを、美容師ではない友人に頼んでいますが、今回はお互いの都合が合わず、セルフブリーチ&カラーをすることに。
試してみたい色があったので、今回はセルフブリーチ直後に、セルフカラーで色も入れました。
ブリーチもなるべく正確にリタッチするので、自分で両方ともやると、腕がとても疲れます…。
美容師によっては「中間」と「毛先」で薬剤を使い分けする人もいますが、自分はほぼしません。
理由は、毛先に色が沈み込まないように、あらかじめ髪を補修ケアしたうえで染めるからです。
そのほうが、色持ちも飛躍的にアップしますよ。
ちなみにカラー剤は、6つのメーカーのカラーを使い分けしてます。さすがに全色は揃えられないので、それぞれのメーカーさんで使いやすいもの、発色がキレイなものを中心に。
正直なところ、お客様の髪のことばかり考えていると、自分の髪のことは「なんでもいい」くらいの気持ちになりがちです。
例えるのでしたら、プロの料理人が、お家では料理をしたくないのと似たような感覚だと思います。
ただ、美容の仕事は外見で「語る資格」が問われる仕事だと思うので、お客様の前に立つ以上、自分自身も小綺麗にしておかなければと。
子供の時から「なじんだ髪型」が好きだったので、今でもカチっとした髪型を切るよりは、馴染みの良い髪型を作る方が得意だと思います。
まだ美容師経験が浅かった頃、女性美容師の上手な人をマネすることが多かったので、あまり男性美容師っぽくないカットをする人かもしれませんね。