ヘア&フェイシャルサロン「Re+」代表
美容師歴22年。東京都板橋区で髪質&肌質改善を専門とするヘア&フェイシャルサロン「Re+(リプラス)」を運営しています。
若い男性客の方からは「マッシュ×無造作パーマ」が、おしゃれなモテ髪で鉄板人気。
それに対して大人男性のパーマは、おしゃれ感の演出+「お悩みカバー」がもう一つの目的です。
以前と比べて、トップの立ち上がりがなくなり、ペタンと見えるようになってしまった。
少し薄くなった場所を、さりげなくカバーしてほしい、といったお悩みの解消ですね。
今回の記事では、40代後半のお客様の、ナチュラルなメンズパーマスタイルを2つご紹介します。
全体的な髪の量は多めの方ですが、生え際のカバーと、適度なボリューム・動きがほしいというご要望です。
水を弾きやすく、パーマがかかりにくい髪質。ところが頭皮はデリケートで、髪に合わせて強めのパーマ液を使うと、地肌が痒くなってしまうというお悩みもあります。
そこで、しっかりとかかるけれども、頭皮に優しいパーマ液へ調整したものを使いました。しかも、髪に対しても負担がないパーマ液なので、繰り返しかけてもパサパサになりません。
サイドには4.5mmのツーブロックが入っているので、上の髪の毛がフィットするようにパーマをかけました。
襟足は、ガッチリと刈り上げるのがお好きでない方なので、自然な濃さに残しています。
つむじ割れをパーマで直し、トップは「斜め前」の方向性でパーマをかけることで、分け目を付けずにボリュームアップさせました。
毛量はやや少なめ、生え際のカバー意識も少しだけしておきたい感じです。ゆるいクセがあり、パーマはあっさりとかかりやすい髪質。
前に下りてしまいやすい毛流れを、パーマで後ろ流しのセンターパートに仕上げています。
もみあげが薄いことを気にされているので、刈り上げずに残す「2ブロック風」の雰囲気にとどめました。
巻き方はこんな感じです。(なんとなくお客様に遠慮して、撮影しないことのほうが多いです)
ロッドを巻き終わってから、外すまでの時間は15分ほどでした。
パーマの強さや質感は、お客様のスタイリング方法に合わせるようにしています。
ブラシブローをするお客様はほとんどいないので、ハンドドライで仕上げられるようにかけることが多いです。
途中で1回カットを挟んで、2回に1回のペースでパーマをかけるプランにすると、無理なく続けやすいですよ。
今回は強くも弱くもない、「ほどほどのかかり方」の大人メンズパーマスタイルを、2つご紹介しました。
お二人とも接客業で、スーツを着る方なので、お仕事中のシーンもイメージしながらスタイルのご提案をしています。
メンズパーマの場合でも、髪と頭皮の負担をなくす「専門的ケア」は、必ず入れ込みながら施術します。
繰り返しかけ続けても、トラブルの起こらないパーマをかけるのが大切ですからね。