【ダメージ3倍!?】白髪染めで髪がゴワゴワする2つの原因&改善方法を歴22年の美容師が解説。

この記事を書いた人
角谷

ヘア&フェイシャルサロン「Re+」代表

美容師歴22年。東京都板橋区で髪質&肌質改善を専門とするヘア&フェイシャルサロン「Re+(リプラス)」を運営しています。

板橋区東武練馬のヘア&フェイシャルサロン Re+(リプラス)代表の角谷です。

白髪染めを繰り返していたら、いつの間にか髪がどんどんゴワゴワになってきた…という経験はないでしょうか。

いちどゴワゴワの髪にしてしまうと、普段通りのヘアケアでは改善が難しいかもしれません。

なぜなら、あなたが想像している3倍くらい髪がダメージしているからです。

この記事では、白髪がゴワゴワになる具体的な原因2つと的確な改善方法に加えて、一般的には「髪に優しい」とされる白髪染めの盲点まで、くわしく解説します。

目次

白髪染めで髪がゴワゴワする2つの原因

白髪染めでなくとも、ヘアアカラーで髪が傷めばゴワゴワ感は起こりますが、とりわけ白髪染めはどうしてこんなにもゴワつきを感じやすいのでしょうか?原因は2つあります。

  • 黒髪とは違う、白髪の性質によるもの
  • 実はブリーチした髪と同レベルまで髪が傷んでいる

1.黒髪とは違う、白髪の性質によるもの

白髪はメラニン色素がほとんどない髪で、そのぶん黒髪と比べて、髪内部に気泡(空気の隙間)がたくさんあります。

また、白髪は黒髪と比べて水を弾きやすい(親水性が強い)ので、硬くゴワゴワした手触りに感じやすいです。

2.実はブリーチした髪と同レベルまで髪が傷んでいる

「落ち着いた色に染めているし、そんなに髪を傷めていないはずだけれど…」と思うかもしれません。では、下の画像をごらんください。

これは、まだ一度も白髪染めをしていない髪、つまり新しく生えてきた髪の毛の、黒髪部分の明るさです。

白髪染めは、この健康な黒髪と一緒に、「健康な白髪」をある程度ダメージさせながら、ほぼ一色に染める仕組みでできています。

一般的な白髪染めで1回染めると、黒髪部分はこのくらいの明るさまで脱色されてから、色が入ります。このプロセスは、市販の白髪染め・プロ用の白髪染めどちらの場合においても同じです。

白髪の部分は、もとから明るさ20段階中の「20」つまり、めいっぱい明るい髪なので、脱色はされません。

ただし、明るくされた黒髪と等しいダメージが入ります。

新しく生えてきた髪の毛と一緒に、すでに一度染まっている髪の毛を、同じ白髪染めの薬でもう一回染めると、黒髪部分はこの明るさ(10~11レベル)まで脱色されます。

染まり上がりの見た目は、このレベルスケール(明るさ見本)の「6」もしくは「7」あたりで、地毛よりちょっと明るいこげ茶色です。

そして、新しく生えてきた白髪は「1回目」に染めた時と同じ状態。2回目に染めた白髪は、黒髪をここまで明るくできる分の脱色ダメージが上乗せされます。

同じ白髪染めのお薬で3回染めた黒髪部分は、ほぼ金髪の明るさまで脱色されてから、茶色の色素が乗っかります。

なお、白髪染めに配合された脱色成分の作用によって、メラニン色素は確実に脱色されますが、髪に残っている「白髪染めの色素」はほとんど分解されません

したがって、白髪染めを繰り返している人で、毛先のほうが暗い髪色に染まっている人は、白髪染めの残留色素が重なっているのが原因です。

そして白髪の部分も、黒髪部分と同じように「脱色処理のダメージ」が重なります。ここまで明るく脱色した髪がゴワつきそうなのは、イメージしやすいのではないでしょうか?

白髪染めの繰り返しでゴワゴワになった髪を元に戻す方法

白髪を染めれば染めるほどゴワゴワが増してしまう、負のループを断ち切るためには、原因から取り除く必要があります。

地道ではありますが、白髪の染め方を、下記の3つのステップに見直すのが効果的な対処法です。

  • 根元を正確にリタッチする
  • すでに染まっている場所は、脱色作用のないカラー剤で染め分けする
  • 脱色ダメージを受けた髪に効く、補修ケアをする

1.伸びてきた根元を正確にリタッチする

白髪を色持ち良く染めるためには、ダメージの原因成分でもある「アルカリ剤」で髪のキューティクルを開いて、髪の中まで色素を入れてあげる必要があります。

まだ染めていない白髪は、それで問題ありません。すでに染まっている白髪へ、「新しく生えてきた髪用のカラー剤」を乗っけてしまうのが負担になるので、伸びてきた根元部分だけを狙って塗るようにしましょう。

たとえば、新しく生えてきた根元の髪が1cmのところを、4cmも重ねて塗ってしまうと、3cm分に重複ダメージが起こります。

この不必要な「重複ダメージ」の積み重ねが髪全体のゴワゴワを引き起こすので、「たかが数センチ重ねるだけで…」と侮らないようにしましょう。

2.すでに染まっている場所は、脱色作用のないカラー剤で染め分けする

市販されている白髪染めは誰でも簡単に扱えることを重視して作られているので、基本的に「脱色する白髪染め」です。

プロ用のカラー剤では、一度染めた白髪が褪色して「白髪浮き」してきても、カラー剤を適切に選んで調合することで、ダメージを抑えながら染め直しすることができます。

どのようにカラー剤の「使い分け」をするかは、各ヘアサロンで取り扱っているカラー剤の違いや、美容師個人のやり方によりけりです。

3.脱色ダメージを受けた髪に効く、髪質改善や補修ケアをする

美容師側は、白髪染めをするにあたって「髪の残り体力」を温存・把握しながら行う必要があります。

どんなに発色の美しい白髪染めであっても、根元から毛先まで「一発塗り」を繰り返すと、白髪のゴワゴワ化は避けられないからです。

その時々によって「適切なケア方法」は異なり、美容院によっても方法はさまざまですが、白髪染めの施術をするにあたって必要なケアは、主に3つあります。

白髪染めに必要なケア
  • 新たな薬剤ダメージからの「保護」
  • 髪から失われた栄養素(アミノ酸やセラミドなど)の補給
  • ダメージ&エイジングで弱った髪の「補強」

一般的に髪質改善と呼ばれるメニューの内訳も、ほぼ上記の内容です。

東武練馬の美容室Re+(リプラス)においては専門的ケアと称して、すべてのカラーメニューに髪質改善ケアが付きます。

繰り返してもゴワゴワしない!髪を傷めない白髪染めのやり方

シンプルに、白髪染めが与える「脱色ダメージ」と同時に、それを上回る「ダメージケア効果」が与えられれば、自由な髪色で、傷まない白髪染めが完成します。

具体的な方法については社外秘となりますが、板橋区東武練馬のヘアサロンRe+(リプラス)では、頻繁な白髪染めで硬くゴワゴワになった髪も、自然で柔らかい手触りの髪へ改善できます。

意外と知られてない、ヘアマニキュア・白髪染めトリートメント・ヘナのデメリット

  • ヘアマニキュア
  • 白髪染めトリートメント
  • ヘナ

上記3つの白髪染め手法は、髪が傷まないという共通のメリットがあります。

ただし、これらを単体で使うと黒髪が明るくできないので、「黒髪」と「白髪が染まった色」の2色に仕上がるのがデメリットかもしれません。

東武練馬のヘア&フェイシャルサロンRe+(リプラス)では、以下の理由により、上記3つを使わない白髪の染め方にしています。

  • ヘアマニキュア…皮膚・頭皮に染まりつきやすく、髪の色落ちは激しい
  • 白髪染めトリートメント…色持ち2週間。繰り返し染めると、青みの強いブラウンに傾く
  • ヘナ…ゴワゴワしやすく、色のバリエーションが少ない。頭皮がかゆくなる人の割合が、カラー剤よりも多い

まとめ

白髪は、黒髪と比べて元からゴワゴワしやすい髪質をしていますが、無自覚な「重複ダメージ」によって、ゴワゴワ感を助長してしまっている可能性も、大いにあるんです。

白髪染めの繰り返しでゴワゴワになってしまったあとは、まず染め方の抜本的な見直しをしましょう。

そのうえで、効果的なセルフケアを地道に続けることが大切です。

板橋区・東武東上線「東武練馬駅」から徒歩6分の閑静な場所にある、ヘア&フェイシャルサロンRe+(リプラス)では、何度染めてもゴワゴワしない白髪染めができます。

通えそうなエリアにお住まいの方は、ぜひご相談ください。

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