【ブリーチした髪に白髪染め】3つの注意点と、2つの目的別で傷まないやり方を解説。

この記事を書いた人
角谷

ヘア&フェイシャルサロン「Re+」代表

美容師歴22年。東京都板橋区で髪質&肌質改善を専門とするヘア&フェイシャルサロン「Re+(リプラス)」を運営しています。

ブリーチをした髪に白髪染めをするのって大丈夫なの?実際やるとしたら、どんな順番と方法でやればいいの?

この記事では、そんな疑問に答えていきます。そもそも、ブリーチをした髪には白髪染めを使わなくても良い(おしゃれ染めで白髪が染まる)可能性もあるんです。

「髪色戻し目的」と「白髪ケア目的」のどちらも網羅した内容なので、ぜひ最後までごらんください。

目次

ブリーチをした髪に、白髪染めで染めるのは安全?3つの注意点

たとえば長期休暇の終わりに、学生の人がブリーチで明るくした髪を、白髪染めで黒髪に「髪色戻し」すると、髪はさらに傷みます。

けれども、市販の「髪色戻し」で黒く染めるのと比べて、暗い髪色が長持ちするというメリットもあるんです。

暗く染めたい人で、全体ブリーチを2回以上繰り返している人や、ハイライトデザインでブリーチを使った髪の人は、以下の3つのリスクに注意しましょう。

  • 脱色ダメージの重複に注意
  • きれいに再脱色できないことがある
  • なじみすぎて、ハイライトが消える

1.脱色ダメージの重複に注意

多くの市販の白髪染めには、暗く染まるものでも黒髪を脱色する作用があります。


よく「黒染めをしたら髪がすごく傷んだ」という声を聞くことがありますが、これはブリーチをして負担がかかった髪に、髪色戻しや白髪染めの脱色ダメージが上乗せされてしまうからです。

なので、髪のコンディションを守りたい人は、脱色作用のない染毛剤を自分で選ぶか、美容室で適度に調合されたカラー剤で染めてもらうことをおすすめします。

2.きれいに再脱色できないことがある

白髪染めには、色持ちを良くするために赤褐色の染料が多く配合されています。

そのため、もう一度明るい色にしたいと思ってブリーチをしても、オレンジ色の色素が残リやすいんです(残留ティント)。

残留ティントが原因の、根元金髪・毛先が暗い色の「逆プリン」を直すためには、毛先をもう一度ブリーチ(脱染)するしかありません。

でも、髪があまり丈夫でない人は、再ブリーチのダメージが原因で、切れ毛になってしまう可能性が高まります。

結果、やりたい明るさの色にできなくなることもあるので、ロングヘアの人は特に注意しましょう。

3.なじみすぎて、ハイライトが消えるかもしれない

白髪染めには、明るさ20段階中「5」くらいにあたる地毛の黒髪と、「20」の白髪を一色に染めてしまえるほどのなじませ力があります。

その「色をなじませる力の強さ」が仇になって、デザインで入れたブリーチハイライトの部分が一色になじんで、見えなくなってしまう可能性も。

染めて数週間も経てば、明暗のコントラストがすこしずつ復活してくれると思いますが、期待したほどの明るさに戻ってくれないケースも見受けられます。

ブリーチをした髪に白髪染めするときは、間隔を空けるべき?

髪に適切な補強ケア(髪質改善など)をしながらであれば、すぐに染めても構いません。反対に、適切な補強ケアができない場合は、1週間前後の間隔を空けたほうが、髪の傷みを減らせます。

ブリーチ直後の髪はアルカリ性に傾いていて、もろいです。その状態から適切な処理をせずに、立て続けに白髪染めを塗ると、ひどく髪を傷めてしまうおそれがあります。

したがって、間隔を空けずに、すぐさま白髪染めで染める場合は、プロにお願いしたほうが安全でしょう。

色が断然クリア!ブリーチした髪におすすめの染め方

髪色戻しではなく、「白髪を明るくしっかりと染める」という目的で、ブリーチをした髪に白髪染めする人もいます。

そういう人におすすめなのが、ブリーチをした髪へ、おしゃれ染めのカラーを使う染め方です。

ブリーチした白髪は、白髪染めじゃなくても染まる

黒髪と白髪は「5」「20」という明るさのギャップがありました。それに対して、1回ブリーチした髪と白髪は「15」「20」で、お互いの明るさが近づいている状態です。

この状態だと、大量の色素が配合された白髪染めを使わなくても、明るめの一色に染められます

特に、ブリーチ直後は白髪のキューティクルが全開なので、パワーダウンさせたカラー剤でも、しっかりと色を入れやすいです。

たとえば、色素濃いめのおしゃれ染めを使ったり、おしゃれ染めと白髪染めを「ミックス調合」したりすれば、もっと透明感のあるキレイな髪色に染められます。

ブリーチしてから白髪染めを使った髪におすすめのダメージケアは?

「ブリーチ×白髪染め」をした髪は、下記の4つの課題を改善できるケアが欠かせません。

  • 切れやすさ(毛髪強度の低下)
  • 色抜けが早い(色素が定着しづらい)
  • 乾きにくさ(疎水性の低下)
  • ゴワつき感(手触りの硬さ)

この中で、セルフケアでまかなえない部分に関しては、サロンで専門的なケアを受けるのがおすすめです。

特に①と③は、ケアのノウハウも重要になってくるので、市販品のケア効果が及ばない領域かもしれません。

その他「ブリーチ」「白髪染め」関連でよく聞かれるご質問4つ

ブリーチで白髪染めは落ちますか?

落ちます。ただし、使っていた白髪染めに配合された色素が濃い場合は、完全に落とせないこともあります。また、レッド系・褐色系の色素はブリーチで分解されづらいため、「くすみ」のように見える状態で、残留してしまうことが多いです。

ブリーチした髪に、白髪用のヘアカラートリートメント(利尻昆布など)で染めるのは大丈夫ですか?

はい。ヘアカラートリートメントには、髪が痛む原因になる成分が配合されていません。ブリーチ後に、続けて使っても大丈夫です。ただし、同じ手順で頻繁に染め直ししていると、毛先が暗くなってしまうかもしれません。

ブリーチと白髪染めは、どちらのほうが傷みますか?

一回あたりのヘアダメージで比較すると、脱色作用の強いブリーチのほうが傷みます。目安として、根元用の白髪染め3回分のダメージが、1ブリーチとほぼ同程度のダメージです。

ハイライトと白髪染めを一緒にやる時の順番は、どっちが先ですか?

ハイライト後に、いったん薬剤を洗い流すケースでは、ハイライトが先です。白髪の根元リタッチ→ハイライト→残りの髪を染める、という手順もあるので、内容によって順番が変わります。

まとめ

ブリーチした髪を白髪染めで「髪色戻し」すると、色持ちよくしっかり暗く染まる反面、髪には負担がかかりやすいです。

いっぽう、明るい白髪染めが目的で「ブリーチ後の白髪染め」を検討している人は、そもそも白髪染めを使う必要がないかもしれません。

板橋区徳丸のヘア&フェイシャルサロンRe+(リプラス)では、色が抜けても赤茶っぽくならない髪色戻しや、ブリーチデザインを活用した白髪染めができます。

Re+(リプラス)のある場所は、電動自転車でお越しの方だと、たとえば上板橋や高島平・下赤塚から10分以内で行けるサロンです。近くにお住まいの方は、ぜひご相談くださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次